GWの尾瀬ヶ原

 10連休の後半は好天に恵まれ、尾瀬ヶ原へ。真っ白で幻想的な世界です。

 御池から燧ケ岳を目指します。2346mの俎嵓をタッチして尾瀬ヶ原へ。この時期にこのルートを選択する人はそれほど多くはありませんが、静寂に包まれた巨木の森が魅力です。ただしスキーやスノーボードで行くには、出だしは結構斜度があり一部で雪が切れるので、ここを滑る人はあまりいません。

 早朝の尾瀬ヶ原の向こうに、至仏山が朝日を浴びて輝きます。

 木道も池塘もほとんど雪の下に隠れていて、思い思いのルートを歩くことができますが、そろそろ雪も薄くなっているので木道のルートに沿って進むほうが安全です。ただし木道周辺は、下が空洞になっていることが多く注意が必要です。

 尾瀬ヶ原を横切る川を何か所か渡り、山ノ鼻へ向かいます。

 振り返ると燧ケ岳の肩から朝日が。幻想的です。

 至仏山の山頂から尾瀬ヶ原と燧ケ岳を望みます。

 上越の山々も一望できます。ブーツの向こう側は越後三山。

 至仏山を下って再び見晴へ戻ります。なお至仏山は、GW明けからは山ノ鼻へ下山することが規制され、鳩待峠方面しか行けなくなるのでご注意ください。

 雪解けはどんどん進み、木道の何か所かは雪解け水で水没し、歩行が難しくなりつつあります。木道周辺の踏み抜きも危険で、木道の間の雪を踏み抜いて腰まで水につかってしまったハイカーもいたようで、注意が必要です。

 中旬から下旬にかけてあっという間に雪は融け、水芭蕉が咲き乱れるのはもうすぐです。

村上 英夫

福島県内の高等学校山岳部顧問。顧問歴約20年。自身も高校時代に山岳部に所属し登山を始める。福島県高体連登山専門部委員長。環境省自然公園指導員。

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